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J1・J2の試合で天候が結果に与える影響

J1・J2試合結果(勝ち・引き分け・負け)の割合では、2006年〜2012年の平均値を算出すると、ホーム勝ち:43%、引き分け:24%、ホーム負け:33%となりました。

サッカーJ1・J2の試合は、天井のない競技場で行われることがほとんどなので、以下のような天候の影響を受けると思います。

  • 雨などの荒れた天候では、ボールやピッチが濡れることで失点に絡むミスが発生し、ホームのアドバンテージが小さくなる?
  • 雨などの荒れた天候は、失点に絡むミスが発生して得点しやすくなり、勝ち負けがはっきりする引き分けの確率が高くなる?
  • 晴はベストコンディションなので、ホーム勝ちがより有利になる?
  • ホーム勝ち負けではないが、雨などの荒れた天候は、波乱が起きやすい?(別の機会に検討予定)

天候が試合結果に影響を与えるのか、天候別にデータを集計してみました。データはBIGが発売開始された2006年から2012年のJリーグ公式サイトに掲載されているデータを集計しています。

試合で発生した天候

下表に発生した天候の一覧を記載します。

曇一時雨 曇のち雷雨のち晴 雨のち雪
晴一時雨 曇一時晴 曇一時雨のち晴 雨一時曇
晴一時曇 曇のち雨 曇一時雨のち曇 雨時々曇
晴のち雨 曇のち晴 曇一時雷雨のち雨 雨のち曇のち晴
晴のち曇 曇のち雷雨 曇一時雷雨のち曇 雨のち曇時々雨
晴時々雨 曇時々雨 曇時々雨のち曇 雨一時曇のち雨
晴時々曇 曇時々晴 曇時々雨一時晴 雷雨のち曇
晴のち曇一時雨 曇時々雪 曇時々晴のち屋内 屋内
晴一時雨のち曇 曇一時雷雨 曇時々晴一時雨
晴時々曇一時雨 曇のち雨のち屋内
晴時々曇時々雨 曇のち雨のち曇 雨のち晴 霧のち雨
曇のち雨一時雷

天候の種類は46種類と非常に多くの種類がありました。これらの天候すべてのデータを集計しても、サンプル数が少ない天候は使えないデータになりそうなので、サンプル数が上位5つの天候について、試合結果を集計しました。

サンプル数上位の天候での試合結果

トップ3は晴れ、曇、雨。4位、5位の天候はサンプル数が少ないため、極端な傾向となり、データ分析をしても使えるデータにはならないようです。 トップ3の天候と全天候の傾向を比較すると、J1の雨だけ傾向が変わっています。J1で雨の天気では、ホーム勝ちの確率が低くなり、引き分けの確率が高くなっています。

J1の結果

天候 確率[%] 発生回数[回]
ホーム勝ち 引き分け ホーム負け ホーム勝ち 引き分け ホーム負け 合計
43.4 23.9 32.7 449 247 338 1034
45.1 20.3 34.6 249 112 191 552
36.2 29.2 34.6 67 54 64 185
屋内 36.2 21.8 42.0 25 15 29 69
曇のち雨 47.1 29.4 23.5 24 15 12 51
全天候 43.6 23.6 32.8 934 506 702 2142

J2の結果

天候 確率[%] 発生回数[回]
ホーム勝ち 引き分け ホーム負け ホーム勝ち 引き分け ホーム負け 合計
41.6 24.4 34.0 507 298 414 1219
40.1 26.1 33.8 290 189 245 724
42.2 22.2 35.6 101 53 85 239
屋内 47.0 26.5 26.5 32 18 18 68
曇のち雨 49.0 25.5 25.5 25 13 13 51
全天候 42.1 24.7 33.2 1086 639 857 2582

J1の雨だけホーム勝ちが減る要因

雨が降るとグランドコンディションが悪くなり、戦力差が小さくなることや、ミスが起こりやすくなりホームのアドバンテージがなくなるのでは? 雨の天気が原因であればJ2の雨も同様の傾向となるはずですが、J2の雨は平均値に近い値です。

J1の雨だけサンプルが非常に偏ったものである可能性が高いです。サンプルが偏ったものであるか確認するために、ホームとアウェイの戦力差のデータを作成しました。戦力差はアウェイの順位からホームの順位を引いた値とします。

戦力差 発生回数[回] 戦力差 発生回数[回]
1 10 -1 14
2 7 -2 10
3 9 -3 5
4 11 -4 5
5 8 -5 12
6 9 -6 11
7 7 -7 6
8 3 -8 2
9 6 -9 3
10 5 -10 3
11 5 -11 7
12 3 -12 8
13 0 -13 1
14 1 -14 2
15 4 -15 2
16 0 -16 1
17 1 -17 1
合計 89 合計 93

上の表から、戦力差がプラスとマイナスのデータは同様の傾向であり、サンプルが偏っていることが確認できませんでした。今回使用したデータでは、J1だけ雨になるとホーム勝ちの確率が下がる要因を特定できませんでした。単純に雨の天気はサンプル数が不足しているのかもしれません。

屋内ではJ1とJ2の傾向が逆になる要因

屋内がありますが、グランドコンディションは晴れと変わりません。しかし、晴れとは傾向が異なり、J1ではホーム勝ちの確率が低く、J2ではホーム勝ちの確率が高いです。

天候 /
リーグ
確率[%] 発生回数[回]
ホーム勝ち 引き分け ホーム負け ホーム勝ち 引き分け ホーム負け 合計
屋内/J1 36.2 21.8 42.0 25 15 29 69
屋内/J2 47.0 26.5 26.5 32 18 18 68

J1・J2の試合で使用された屋内(屋根あり)の競技場は、以下の4つです。

  • 札幌ドーム
  • 豊田スタジアム
  • ノエビアスタジアム神戸(略称:ノエスタ)2013年7月現在 / 御崎公園球技場
  • 大分銀行ドーム(略称:大銀ドーム)2013年7月現在 / 大分スポーツ公園総合競技

屋内(屋根あり)の競技場を使用するクラブは、コンサドーレ札幌、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、大分トリニータの4つです。クラブごとにデータを集計して、傾向を確認してみました。

J1 屋内の結果

チーム 確率[%] 発生回数[回]
ホーム勝ち 引き分け ホーム負け ホーム勝ち 引き分け ホーム負け 合計
札幌 10.5 5.3 84.2 2 1 16 19
大分 41.2 29.4 29.4 7 5 5 17
神戸 60.0 13.3 26.7 9 2 4 15
名古屋 38.9 38.9 22.2 7 7 4 18

J2 屋内の結果

チーム 確率[%] 発生回数[回]
ホーム勝ち 引き分け ホーム負け ホーム勝ち 引き分け ホーム負け 合計
札幌 52.0 24.0 24.0 26 12 12 50
大分 33.4 33.3 33.3 4 4 4 12
神戸 33.4 33.3 33.3 2 2 2 6

J1では札幌が負けることが多く、そのために全体でもホーム負けの確率が高くなっています。また、J2でも札幌が鍵を握っており、札幌がホーム勝ちすることが多く、全体のホーム勝ちの確率が高くなりました。

札幌のJ1・J2の推移を確認すると、2006年から順にJ2→J2→J1→J2→J2→J2→J1となっており、1年でJ2降格=J1での成績が悪いため、ホーム負けが多いようです。

屋内の傾向についての結論は、札幌の成績が全体の結果へ与える影響が大きかったためです。

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